No.167 共に学ぶことの幸せ

志が同じ方向の人と一緒に何かを学べる時間がこんなにも素敵で、楽しく、それがたとえゆるやかであったとしても、登り坂を一緒に歩んで学ぶ。近頃の私は、こういう時間を大事にして、この先の人生を歩んでいきたいと思っているのです。

気功を通じて、少しですが気が付いてきたことがあります。それは、気功やヨガや太極拳などは、道(どう)のつくものと同じ方向性を持っていて、空手道、柔道、合気道、弓道、茶道、華道など、道の付く世界を極めようとしておられる方々の頂点は皆、突き詰めてみれば同じではないかと、私は思い始めています。

頂点とは、何かの道を極めておられる方々が目指しておられる「行き着くところ」であり、例えて言いますと、富士山の頂上を「行き着くところ」と考えれば、空手の人、柔道の人、茶道の人などは皆、出発点は富士山のふもとの、それぞれ違った場所から最初の一歩目を踏み出し登り始めても、結局は皆、同じ頂上にたどり着くのではないかと思うのです。

目指す頂点が同じ人と歩む時間は、とても心地いいものに感じます。先日いつも一緒に気功を楽しんでいる仲間の方々と座禅体験に行き、その後、皆さんと意見を交換し合い、なおさら絆を深め合いました。

そういう仲間が傍にいるというのは、本当に幸せなものだと思います。分かち合い、高め合う。それでこその共有の時間を過ごす幸せではないかと。

永遠ではないことを知る

『踏み分ける麓(ふもと)の道は多けれど、同じ高嶺のつきを観るかな』 限りある人生の時間を、大事に見つめて生きていく。忙しかったり、流されがちの毎日の中、ふと立ち止まる時間があれば人生はもっともっと豊かなものになっていくように思います。

高め合う こころは同じ よき友哉(ともや)

No.166 禅寺へ修行に

ハワイに移住して早や15年。「あったまばっかりでも、かっらだだけどもダメよね〜♪」昔、こんなコマーシャルが日本で流れていましたよね。ご存知ですか?

確かにこの時代に生きていくには、頭だけ良くても、体だけ健康でも、なかなかうまく世の中を渡ってはいけません。ちなみに我が家には二人の大学生がいて、彼等が子供の頃の我が家の教訓は、「よく学び、よく遊べ。」でした。きちんと先生のお話を聞いて学び、外で思いっきり体を動かし、お友達といっぱい遊びなさい。

それから我が家には日課があり、朝起きたら神棚のお水を変えてお祈りをし、寝る前には仏様に般若心経をお唱えしてから休む。

私は21歳の時に大好きだった祖母が他界して以来、毎日般若心経をお唱えしていますから、息子達もいつの間にか覚えてしまいました。なので、別に私が言わなくとも、手を合わせる事を習慣化してくれていて、それはとても良いことだと思っています。

頭ばかりでも、体だけでも、いけないんですよね。更に年を経てきますと、そこに清らかで強い心がなくてはいけません。実は先日、氣功の生徒さん達とホノルルの超禅寺に精神修行に行って参りました。そこは美しい山々に囲まれた、大変神聖な氣に満ちた素晴らしい場で、空気がとても澄んでいて、山に立つ木々達にハーモニーがあり、その場にいるだけで良い氣が体中に降り注がれるような気分がしてきます。

生涯学習

時々は立ち止まって自分を見つめ、魂を磨くという時間を作ることによって、心に積もっていたほこりを取り除くことが出来ることに気付いたのでした。

流れ止め ふと立ち止まり 我想う

No.165 Hawaiian Cherry blossoms の木の下で

ハワイシニアライフ協会のボランティアで、毎週土曜日、朝7時半から、マジックアイランドで気功の指導をさせて頂いて早や1年半になります。

どんなことをしているかを簡単に書きますと、まず7時半に集り、全員が手をつないでひとつの丸になり、簡単な挨拶の後、気についてお話をします。その後ウォーミングアップをしてから気功を行います。

最後に今度は小さな丸になり、お誕生月生まれの人に、その丸の中に入って頂いて、みんなで   "Happy Birthday to you."を歌い、拍手をしてその人達の気を持ち上げます。

これには訳があり、統計的に見て誕生日の前後に亡くなる方が多いそうですので、皆さんでお誕生月の人の気を持ちあげることにしたのです。それから何かの本で読んだのですが、悲しい事は案外一人で耐えられるものだけど、楽しい事を一緒に祝ってくれる人がいないというのは、淋しいものだと。

今月は私の誕生日月で、先週の気功の後、ピンクの桜のお花のような大きな木の下で、このサークルの立ち上げを手伝ってくださったハワイシニアライフ協会の野田さんのウクレレ伴奏で、皆さんが  ♪Happy Birthday to you〜♪ を歌って、お祝いをして下さいました。嬉しくてちょっと涙が溢れ出て、とってもアロハな気分になりました。

伝衛門?

日立のコマーシャル、♪この木何の木気になる木〜♪でお馴染みのモアナルアガーデンは、その昔、デーモンパークと呼ばれ、そこにそのピンクの桜のような木が沢山あり、日系1世の人達は、そこでお花見をされたそうです。でも、デーモンパークと言えなくて、「でんえもん」って呼んでいたそうですよ。そんななつかしい昔話を、ハワイ在住半世紀の平井さんが時々教えて下さいます。そんな楽しいサークルですので、皆様も是非お気軽にお越し下さいね。

温かな 心がつなぐ 気功の輪

No.164 第一回 『春山塾』

先日、春山満氏の第一回 『春山塾』 に出席させて頂きました。(春山満:1954年兵庫県生まれ。24歳より進行性筋ジストロフィー症を発症し、首から下の運動機能を失う。株式会社ハンディネットワーク・インターナショナル 代表取締役。ハワイシニアライフ協会 名誉理事。 著書:「闇に活路あり」、「生き抜く哲学」 等) ハワイでの春山氏のセミナーは今回が3度目で、私は3回とも出席させて頂き大変感銘を受けました。

今回のセミナーで教えて頂きました事、簡単ですがこの場をお借りして皆様にお伝えさせて頂きたいと思います。まず職場でも育児でも『教育』が大切です、ということ。まがらない理念を、照れず、慣れず、ためらわずに、しっかりとすり込んで、しっかりと伝える。

「15にして学に志し、30にして立つ、40にして惑わず、50にして天命を知る、60にして耳従う、70にして心の欲するところに従っても矩をこえず」というような孔子の言葉や、『史記』や『18史略』などの中国の歴史書から迷路を旅するように大きな教えを学びなさい。

それから素敵な言葉も残して下さいました。日本を離れることによって、日本を知り、良さが分かる。自国を愛すナショナリストでないと、インターナショナルにはなれない。

気功

帰り際、春山氏は私に「あなたが気功の先生ですか?僕も一度、気功に参加させて頂きたいと思っています。」っておっしゃって下さったのには驚きました。どうして私の事をご存知でいらっしゃるのか、緊張のあまり言葉に詰まってしまいました。次回ハワイご滞在の折には、是非ご参加下さい。心からお待ち申し上げます。心あるセミナーを、本当に有難うございました。

視線変え 失くしたものを 嘆(なげ)かない

No.163 気功で虚空(こくう)と一体になる

気功とは、中国伝統の養生法に基づいた健康法で、体操と呼吸法とイメージトレーニングとを併(あわ)せたような内気功と、病気などの治療を目的とした外気功があります。

現在私はホノルルで内気功を指導をさせて頂いてますが、生徒さん達と一緒に内気功をしていると本当に気持ちがよくなり、終わる頃には深い幸せを感じる事ができます。外気功というのは、母がそっと痛いところに手を当ててくれるような、「手当て=愛」ではないかと思っています。そして愛の存在しないところに外気功は有り得ないとも思っています。

内気功は疾患の予防や、治癒が早まるなどの効能効果が現れることも事実で、深い呼吸が精神を落ち着かせ、エクササイズをすることで免疫力もアップし、イメージトレーニングの効果も手伝って、お生徒さん達がだんだんと穏やかな表情へと変わっていって下さることが、私の喜びに繋がっていきます。

とてもゆったりとした気分で内気功をしていますと、虚空を感じることがあるのです。そこに淋しさはなく、自分の身体が借り物になったような気がして、宇宙の中を浮遊しているような気分になります。

帯津良一先生のお言葉から

『人間は一人で虚空からやってきて、この地球に降り立ち、また一人でこの世を去って、虚空に帰っていく孤独なる旅人です。 死してのち、いつの日か虚空と一体となる日を夢見て、そのリハーサルをしているのです。たとえば、太極拳は本来は武術ですから一挙手一投足すべてが攻撃と防御です。相手を人間だと思えば武術ですが、相手を虚空と考えれば気功です。』

相手を虚空と考えると気功になるのですか? 素敵で深くますます好きになっていきそうです。

目を閉じる 虚空と一体 気が満ちて