NO. 182 笑う門には福来る

『笑う門(かど)には福来(きた)る』という諺(ことわざ)がありますね。

「笑い」は健康にも効果があると、医学的にも科学的にも実証され始め、がん細胞を駆逐(くちく=追い払う)するナチュラルキラー細胞を活性化する、病原菌を退治する免疫力を高める、といった効果なども明らかにされました。

笑うと脳の活性化をもたらし、脳血流が増えると脳が必要とする酸素や栄養分などの補給がよくなり、脳細胞の働きが活発になるので、ボケ予防にも効果があると言われています。また、大笑いは内臓のジョギングとも言われています。確かにお腹や背中、また顔の筋肉もよく使いますよね。

場違いな「笑い」は禁物ですが、「笑い」はストレスを軽減させてくれます。そして「笑い」には伝染効果があり、楽しそうな人を見ているとこちらまで楽しくなります。落語のCDに笑い声も録音しておくと、つられて笑いやすくなるそうです。逆に苦虫をかみつぶしたような表情の人が近くにいると、周りの人もほとんど笑わなくなってしまいます。

笑うと気分が高揚する作用、鎮痛作用を持つ「エンドルフィン」という神経伝達物質が増加し、痛みを緩和させるそうです。「笑い」はリウマチなどの痛みを伴う病気の回復にも繋がっているという研究報告もあります。

そして「笑い」は人間関係を円滑にしてくれます。好きな人と一緒にいると自然に微笑がこぼれてきます。そんな時間は本当に幸せでゆったりとした気分になりますよね。まるで気功のエクササイズをし終えたような感じ。笑うといいことがい〜っぱいじゃないですか?

一笑一若一怒一老

中国に「一笑一若一怒一老」という言葉があります。人間一度笑うとそれだけ分若返り、一度怒るとそれだけ分老けるという意味です。笑いは幸福の始まり、怒りは禍(わざわい)の始まりとも言えます。2010年も、もう40日が過ぎてしまいました。残りの325日は、感謝と笑顔で日々送りたいものですね。

仲良きと 笑いに勝る 良薬なし

NO. 181 七情内傷

七情内傷(しちじょうないしょう)という言葉をご存知ですか?七情とは、人間が持つ「喜・怒・思・憂・悲・恐・驚」という七つの感情のことで、感情が過ぎると、内蔵を傷つけるという意味です。 また七つそれぞれの感情は、五臓「心臓・肝臓・肺・脾臓(胃)・腎臓」と深く関連して、感情が過ぎると気と血の流れが悪くなり、五臓に影響を与えるそうです。  

「喜」は気のめぐりを穏やかにし緊張を和らげますが、度を超え、はしゃぎ過ぎたりすると、気が散り、精神が集中できなくなって、心臓が疲れます。 喜を調節する食べ物は、小麦料理とゆり根のスープです。

「怒」はイライラして自分を抑えることが出来なくなり、肝臓を傷つけ、肝臓の悪い人は、怒りっぽくなるそうです。怒を和らげる食べ物は、菊の花や酢の物です。

「思」は、思い悩むことで、「憂」は、気分が沈んだ状態で、思憂が度を超えると、気の流れが滞り、脾臓や胃の機能を弱めてしまいます。思を調節する食べ物は、シソとみかんの皮を薬味にしたものです。

「悲」は涙を促し、呼吸が浅くなり、水分を消耗するため、肺に影響を及ぼし、肺気の流れを停滞させ、元気も食欲もなくなります。悲を和らげる食べ物は、肺を強める白きくらげです。

「恐」は緊張状態でビクビクし、「驚」は不意に緊張が走り、恐驚は腎臓を弱めて、腎気の納気作用が不足し、不安な精神状態になります。恐と驚をおさえる食べ物は、腎を強めるクルミと黒ゴマです。

自分の身体に心地よい働きをしている感情の範囲は「平(へい)」と呼ばれていて、ゆったりとリラックスした状態は、健康を保つのにとても役立ちます。

心の声を聞く

時々ひとりの時間を作って、静かな気分になり、自分自身の心の声を聞いてみませんか? 七情が限度を越え、身体が調和を崩す前に。

感情を 整えるには 気功です


No.180 林住期 (りんじゅうき)

昨年の暮れに、五木寛之氏の著書『林住期』を読みました。『林住期』とは古代インドの思想だそうですが、当時の彼等は人生を大きく4つの時期に分けて考えたそうです。

人生を100年として考え、0歳から25歳の『学生期』(がくしょうき)、25歳から50歳までの『家住期』(かじゅうき)、50歳から75歳までの『林住期』(りんじゅうき)、そして、75歳から100歳までの『遊行期』(ゆぎょうき)4つだそうです。

五木氏は、50歳から75歳までの25年間を、一生の中の「絶頂期」であり、「黄金期」でもあり、また「収穫期」でもあると考え、50歳になったら、現状から離れ、生活のためでなく生きる。人が本来なすべきことは何か。自分が本当にやりたいと思う事は何か。他人や組織のためではなく、ただ自分のために残された時間と日々を過ごす。

会社や家庭、人間関係や職業の居場所を変えてみる。50歳までに蓄えてきた、体力や気力、経験やキャリア、能力やセンスなどの資産を土台にしてジャンプする。これまでの50年はそのための助走だ。

生理的に若いだけが人間の美しさではない。経験や包容力、スピリチュアルな深さや知識などが一体となって花開き、美しさや魅力は、若さを超える。それが林住期だと。

五木氏自身、50歳を過ぎた時期に、一旦文筆活動を休止し、京都の龍谷大学(浄土真宗本願寺派系の大学)の聴講生となり、仏教史を学ばれたそうです。

林住期を迎え

実を言いますと今年6月、私は林住期に入ります。息子は24歳と22歳になります。来月末から15年半になるハワイ生活に一旦終止符を打ち、ニューヨークで新たに氣功などを学ぶ事にしました。3月からはニューヨーク便りとなります。ニューバージョンの「まあるい氣を貴方に」お伝えできれば幸せに思います。

林住期 命の熟成 考える

No. 179. 人生の最終章

人生がいくつかの章に分かれているとしたら、最終章という最後の完結編が人それぞれの人生ドラマの最後にあり、どなたかの最終章に、もし私が登場しているとしたら、その方の完結編の中で私は、一輪の野に咲く小さくて可憐な花のような存在でありたい、と近頃思うようになりました。

昔はいろんな夢を持って毎日を過ごしていました。作詞家になりたい、クリスマスリースデザイナーになりたい、病んだ人を癒すことが出来るヒーラーになりたい。今まで生きてきた人生に幾つかの章があり、その章その章の中に夢があり、出逢いがあり、時には涙や挫折が私を苦しませたりもしましたが、ありがたい事に命が消えず、明日という日は必ずやってきてくれました。

最近私は、自分の家族や愛する人の最終章の中で、そして自分自身の最終章でも、大切な人達のそばにいて、優しく、邪魔にならず、でも、なくてはならない存在でいたい。いつも朝陽をいっぱいに浴び、元気で笑っていられたら、この世での私の人生、本当の意味でとっても幸せなのではないだろうか、って思うのです。

年を重ねるに従って、月日の経つのがどんどんと早く感じられるようになり、人生って、何気に何年なんて考えているよりも、ずっと短い気がしてきました。結婚をし、子供を産み育て、子供達は親を離れ巣立ち、ようやく第三の人生を考えられるようになり、健康や、体力や、やり残してきた何かを見つめ直していたら、毎日やってくると信じて疑わない明日という日が、本当はとてもとても大切な時間であり、明日が必ずやって来るとは限らないのだという謙虚な気持ちで、もっともっと、この日のこの一瞬を、自分自身のために、そして大事に思う人達との時間のために、真剣に向き合って時を刻んでいかなくてはならないのではないだろうか、と思い始めてきたのです。

ありがとう、2009年。

誰かの死に向き合っている時間というのは、とても貴重なその人の最終章に自分が招かれているという風に考えるようになりました。宗家、宗家の最終章に私を招いて下さって、本当に心からありがとうございました。宗家から教えて頂いた数々のこと、私は大事に大事に大切な人に伝えながらこれから先の人生を、歩んでいきたいと思っています。時々でいいから見守っていて下さいね。ありがとう、宗家。

虎年を 迎える前に リセットし

http://www.nikkansan.net/hawaii/ad/sunextra.php

No. 178 人生は水のように

今年もあと残りわずかとなり、年が明ければ2010年だなんてなんだか嘘のようです。 "Life is short." なんて言葉、聞いても意味がつかめずに笑っていた頃の自分が少し懐かしく思え、なんだか遠くに感じ、そしてとても焦りを感じてしまうのは私だけですか?

今年私は大切な人をふたりも亡くしてしまいました。一人は名付け親の和尚様、そしてもうひとりは私に氣功をお教え下さった恩師です。

大切な人をふたりも失いましたが、新しく大事にしたい出逢いもあり、こうして人生は流れていくのかと、押し迫っていく年の暮れに、ふと2009年の出来事を走馬灯のように、頭の中で駆け巡らせています。

中国の「老子」の言葉に、『上善は水の如し』という言葉があります。上善とは最も理想的な生き方のことをいい、理想的に生きたいと願うのなら、水のあり方を学びなさい、という意味です。

まず、水は極めて素直です。4角の器に入れると4角になり、丸い器に入れると丸い形になり、器によって形を変え、状況に逆らわず、元の姿の自分(水)は少しも変わりません。

次に、低い所、低い所へと流れ行き、最終的に一番低い所に我が身を置き、慎ましく控えめで、謙虚です。
 
最後に、それでいて極めてパワフルな力を秘めています。急流ともなると大きな岩石を押し流すほどの力を持ち、人も草木も成長させてくれますが、水のない所に生物は生存できません。

老子は、このような水の特徴を踏まえ人生とは、時には己を曲げることもやむを得ず、柔軟な心で、また謙虚でなければならないが、自らの主体性を堅持し、いざとなれば能力を爆発させるほどの力も宿すように、と。

海の七変化

先日、カイルアとラニカイの穏やかで美しいエメラルドグリーンの海を見て、その美しさにすっかりと心を癒された後、ノースショアまでドライブに行って来ました。大波が押し寄せる冬のノースショア、その雄大で大きな波の力強さからは、生きる勇気を頂いた気がしました。

歩んでく 先人の知恵 いただいて